まちかど政治ゼミvol.1開催レポート

2022年4月17日に、第1回まちかど政治ゼミを開催しました。
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今回のテーマは「原発を考える」。安全性への懸念や福島第一原発の事故から「脱原発」を求める声が上がっている一方、エネルギーの安定供給や安全保障の観点から原発維持を支持する意見も根強くあります。
日々のニュースなど、さまざまな場面で原発についての意見に触れることがあるものの、原発についてしっかりと考えたことってないのでは?と考え、今回テーマに選びました。

今日集まってくれたのは、中学3年生から高校2年生までの中高生たち。
政治、原発について興味を持って参加してくれました。頼もしいですね。

まずは前提となる知識を得るということで、日本でどのような発電を行なっているか、世界ではどのようなエネルギー事情になっているのか、これまでにどんな原発事故があったか、などをプリントやスライドを見ながら学んでいきます。

その後、実際のニュースや新聞などの資料を読んでいきます。
実は資料の準備がとても大変でした。できるだけ脱原発と原発推進の意見を同じくらいにしようとして、さらに放射性廃棄物やエネルギー安定供給など、関わる論点を網羅しようと思ったのですが、そうなると分量が多すぎてとても1日や2日では読みきれないのです。資料の数を抑えつつ、重要な論点はできるだけカバーできるように…資料選びは難しいものです。

まずは新聞記事の電子版を読んでいきました。「誰が」「どのような意見を」「どのような根拠で」主張しているのかを読み取っていきます。読み取りの軸を設けることはとても大切で、これがないとただ漫然と読んでいくだけになり、大事な情報の読み取りはできません。

読み取りの時間の後はみんなで共有します。同じ記事を読んでいても、重視している部分が違ったり、違う論点を見つけていたりします。ここでは講師も議論に参加し、新しい論点を提示したりします。

そこで見つけた論点を踏まえて、さらに議論していきます。たとえば、「ウクライナ危機が欧州の原発回帰につながる」という記事について、「ウクライナ危機」が「原発回帰」につながるのはなぜ?と問いかけると、ヨーロッパのエネルギー需給の資料や、ドイツの天然ガス事情の資料などを一生懸命読んで、答えを探っていました。

そして、答えに辿り着いたときには「そういうことか!」と思わず大きな声。情報を分析する面白さと、一歩踏み込んだ議論をすることの重要性が伝わったかなと思います。

最後には、ここまでで学んだことを踏まえて、「日本の電力供給のなかで、原子力発電をどのように位置付けていくべきか?」という問いに、自分なりの答えを出してもらいました。さまざまな情報を取捨選択し、客観的な立場に立って、社会にとってよりよい答えを出してみる。とても難しいことですが、頑張ってチャレンジしてくれました。自分の意見を述べることを恐れない姿勢も、とても頼もしく感じました。

感想で書いてくれた言葉が印象に残っています。「正しい情報ばかりだと思っていたけれど、実はそうでもないんだとわかった。」書かれている情報から一歩引いてみて、俯瞰的に客観的に情報の妥当性を判断する姿勢。これこそが、まちかど政治ゼミで伝えたかった大切なことの一つでした。たしかに身につけてくれた中高生がいたということを、とても心強く思います。

まちかど政治ゼミは月に一度のペースで開催しています。次回は5月中旬の予定です。皆様のご参加をお待ちしております!

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